事業内容Research list
株式会社GGTは、「遺伝子機能の開発」企業を目指して、 2004年5月19日に神戸大学発ベンチャー企業として設立しました。3年目頃には開発した遺伝子関連商品が売れなくなり、 次の開発も進まず廃業か休止の瀬戸際になりました。しかし、幸いに石油系炭化水素を生産する微細藻類“ボトリオコッカス藻(Botryococcus brauni、略称Bb)に出合い、 それまで世界的に出来ていなかった実用化へ向けた品種改良をスタートさせ、2009年末に「高速増殖型Bb(通称”榎本藻“、あるいはHGBb)」の開発に成功しました。 Bb藻は炭素数30〜40程度の石油に匹敵する”石油系炭化水素“を乾燥重量30〜70%も生産することは知られていましたが、増殖速度が極端に遅く、1回の分裂に1週間以上を要し、 実用化は勿論、研究材料としても多くの研究者が研究開発を諦めていました。 榎本藻は分裂速度が2日以内で、しかもオイル生産能力も50〜70%とずば抜けた能力を持っていました。 この榎本藻(HGBb)にIHI・ネオモルガン研究所・経産省NEDOが注目してくれて、2012年からIHI・神戸大学・ネオモルガン研究所・NEDOで NEDO開発プロジェクトとして実用化へ向けた開発が始まりました。 2017年度からは、新たなNEDO開発事業として「バイオジェット燃料生産技術開発事業/一貫製造プロセスに関するパイロットスケール試験/高速増殖型ボツリオコッカスを使った バイオジェット燃料生産一貫プロセスの開発」がスタートし、GGTは一貫してこのプロジェクトに榎本藻=HGBbを供給し、また新たなBb品種の開発を続けています。 |